2018年
4月
27日
金
木戸ピアノ教室はお陰様で曽根教室のレッスン枠が木曜日16:00~の残り1席となりました☆
この1ヵ月にありがたいことに新規の生徒様が7名増えまして、一気に36名の生徒様に通っていただける教室となりました。
今後新たにお問い合わせも増えそうなので、近日 曽根教室の火曜日クラスを他の講師のレッスンで開講する予定です。
また開講が決定になりましたらホームページにてお知らせいたします。
2017年
11月
13日
月
11月12日(日)日本ピアノ教育連盟オーディション地区予選で川西のみつなかホール文化サロンへ☆
木戸ピアノ教室から幼児部門とJⅠ(小1・小2)部門に生徒さん2名が参加されました。
私の師匠や審査員にも顔見知りの先生がいらっしゃったりで私の方が緊張しました。
課題曲に取りかかって3ヵ月間よく頑張りました!!
次は3月の発表会に向けて頑張りましょう!!
2017年
6月
04日
日
久しぶりのブログ更新です☆
木戸ピアノ教室は開校から丸3年が経ち、お蔭様で25名の生徒様に通っていただける
教室になりました!!
来年3月には、近所の豊中市立文化芸術センター 小ホールにて発表会も開催します。
これからも益々、皆様に楽しくピアノを学んでいただける教室を目指して、
私も日々勉強をしてまいります☆
2016年
12月
30日
金
今年も残すところあと1日となりました。
今年は年明け早々に(個人的ではありますが)出産をしまして、
新年度までは代わりの先生方にレッスンをお願いし 育休を取らせていただきましたが、
その間も含め、お問い合わせをたくさんいただきまして、
今年1年で10名の生徒さんがご入会してくださいました。
本当にありがとうございました!!
また来年もどうぞ木戸ピアノ教室をよろしくお願いいたします☆
年明けは1月5日(木)からレッスンが始まります。
2月の発表会に向けてあともう少し!!
一緒に頑張りましょうね~!!!
2016年
10月
19日
水
10月31日のハロウィンに向けて、木戸ピアノ教室の生徒さんにはこんなに可愛いクッキーをプレゼントしています♪
黒ネコ、おばけ、かぼちゃの3種類の中からお好きなクッキーをお選びくださいね~!!
2016年
9月
24日
土
久しぶりのブログ投稿です。
私はかれこれ、学生時代の頃から約17年 子供たちにピアノを指導しておりますが、
生徒さんの譜読み能力をどのようにして伸ばしてあげられるかを常に模索し、
いろいろなテキストを使用してみては悩み・・・の繰り返しで、行き詰ることが
しばしばありましたが、数年前 丸子あかね先生のセミナーを受講し、解決の糸口を
見つけることができました☆
それがこの 丸子あかね先生編著のテキスト『ちいさなおんがくかい』☆
同じく丸子先生の『おんぷカード』と『リズムのほん』を併用して、当教室では
自分で譜読みのできる生徒さんが続出です☆
10日前に再び丸子先生のセミナーを受講し、前回よりも生徒さんによりわかりやすく
指導する自信がつき、やる気満々のこの頃です(*^^*)
2016年
5月
02日
月
木戸ピアノ・声楽教室にようやく看板が掲げられました!!
(こちらは曽根教室)
健太先生の叔母が作成してくださった手作りの看板です☆
初夏に相応しい爽やかな色合いです♪
お越しの際は、ぜひ注目してみてください!!
2016年
4月
07日
木
1月に長男を出産し、今年に入って3ヵ月間産休を取らせていただきましたが、新年度になり今月からレッスンを復帰しました☆
ありがたいことに、産休の間も木戸ピアノ教室に4名、主人の声楽教室に1名と、計5名の方がご入会くださり楽しくレッスンに通っておられます。
産休中は、大先輩・後輩・大学の同期・私の弟子で現在 大阪音楽大学に通う学生まで、4名の先生方に生徒達のレッスンを代わりにお願いして産休の間お手伝いいただき、生徒様や保護者の皆様にもご理解、ご協力いただき、励ましやお気遣いもたくさん頂戴しまして皆様には感謝の気持ちでいっぱいです!!
新年度からも益々生徒さんが楽しく通ってくださる教室を心がけて、ピアノを通じて日々の生活に彩りを添えられるように私も精進してまいります。
これから、子供や私の体調面で皆様にはご迷惑をおかけすることも多々あるかと思いますが、無理をせずに皆様と音楽を共有していきたいです。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします!!
2015年
9月
17日
木
昨日は、ピアニスト・中井正子先生のバッハ:インヴェンションの全曲を分析し、
演奏法を学ぶ為にピアノ公開講座を受講してきました☆
小学生の頃から弾いているインヴェンションも、これまで自分なりに分析し、
先生方にも見ていただいてまいりましたが、指導者の立場になり、改めて生徒に教え、一緒に分析していく上で、今回の講座は益々今まで見えていなかった細かな部分も
新たに発見することができました( ☆∀☆)
目からウロコのお話しもたくさん!!
次回は12月にバッハシンフォニアの分析と演奏法についての講座に参加する予定です。
今からますます楽しみです!!
2015年
5月
06日
水
2週間前から作り始めた酵素ジュース、完成しました~!!
本日でゴールデンウィークも終わり、明日からレッスンも再開します。
明日からレッスンに来られる生徒さん、体験レッスンに来られる方々に振舞いたいと思います!!
どうぞお楽しみに~♪
2015年
4月
10日
金
健太です。
トップページでもお知らせしましたが、今年度より「木戸声楽教室」のホームページを運営していきますので、ブログもそちらで更新していきます。新ホームページでお目にかかりましょう。今後も宜しくお願い致します。
2015年
4月
06日
月
健太です。
今日のレッスン中、ある生徒さんが今までで一番良い声で歌われました。いつもどこか声が出にくそうな雰囲気があったのですが、今日はしっかりとよく響く声がすんなりと出ていました。
こういうときは講師として非常に嬉しいですね。こちらは何とかして今までより滑らかに、綺麗な声を出してもらおうとして、あの手この手で頑張っているので、報われた気がします。
目には見えませんが、私は人の体の中には歌うための「歯車」があると考えています。色々な練習で生徒さんの体に刺激を与え、歯車を動かして位置を変え、歯車ががっちりと噛み合って回り出すように仕向ける、というイメージを持ってレッスンしています。
今日、その生徒さんの小さな歯車が回り出したのだと思います。この調子で伸びることを祈っています。
2015年
3月
31日
火
健太です。
音楽をやる動機は人それぞれだと思いますが、他人との比較や勝ち負けを目的にするのは勧められません。
誰でも音楽を始めた当初は、ただ単に音楽が楽しい、好きだという純粋な気持ちを持っていたと思います。しかしそのうち他人と自分の技術を比較するようになります。
比較は不幸の始まりです。比較する心は人間としてとても自然なものなのですが、比較が幸せを生むことはありません。「比較して勝っていれば幸せになれるのではないか?」と言う人もいるでしょう。確かに勝てばいい気分になります。
しかしその発想では、自分より上が現れたとき、自分を惨めな敗残者として規定せざるを得ず、なまじ勝ったときの気分を知っているため、余計に自分を貶める羽目(はめ)になります。「それなら勝ち続ければいいのでは?」と言う人もいるかもしませんが、その考えを持つともう常に負ける恐怖につきまとわれることになり、もはや音楽の楽しさを味わうことなどできないでしょう。勝ち負けのためにする音楽ほどつらいものはありません。
比較するなら、その相手は他人ではなく過去の自分にしましょう。自分はまだ下手だが、一年前より、半年前よりはうまくなった、そう思えばまた楽しくできるというものです。
もっとも、負けて悔しいから頑張れるという面もありますので、勝ち負けが一概に悪いとは言えません。またコンクールやオーディションを否定するものでもありません。私もあえて「負けていられませんね」と言って生徒さんに発破を掛けることはあります。ただそれは方便に過ぎません。勝ち負けという発想には限界があることを知っていてもらいたいと思います。
楽しめてこそ音楽、好きでいられてこその音楽です。他人を打ち負かす武器にせず、最初の気持ちにいつでも立ち返れるようにしましょう。
2015年
3月
29日
日
健太です。
私はいつもある程度の段取りを頭に描いた上で、レッスンに臨んでいます。と言ってもそんなに綿密なものではなく、例えばまず呼吸の練習、次は発声練習、次は実際に歌を歌うという程度の大雑把なものです。
ただ、大雑把であるが故にその段取りが何かの拍子に急に崩れると、私の頭は混乱状態に陥ります。
最近、生徒さんと喋っている流れで急に段取りが崩れ、レッスンが予期しない方向に進んだので混乱し、汗をかきながらピアノを弾いた次第です。そのうち落ち着きを取り戻し、うまく修正できたのでホッとしましたが、結構ひやひやしました。
よく考えると、予定通りにいかない方がむしろ当たり前であって、段取り通りに進んでいた今までの方が稀な例だったのでしょう。
私には、臨機応変に融通を利かせる修行が必要ですね。
2015年
3月
27日
金
健太です。
レッスン中、私が何らかの発声練習等を「やってみてください」と言ったとき、「難しくてできません」と言った生徒さんが以前いらっしゃいましたが、これはもったいないと思います。
というのは、そもそもこちらは完璧にやってもらうことを期待していないからです。やってもらった結果、どの程度できるのか、あるいはできないのかというデータを得たいだけなのです。データを得て、「この生徒さんはAができるようになったから、Bをやってもらおう。Bができるならしばらくそれをやってもらい、できないならひねったAをやってもらおう」というようなことを考える訳です。つまり、データを指導に反映させる訳です。
「できません」と言ってしまうとレッスンをより良いものにする機会を自ら逸することになるので、せっかくお金を払って頂いているのに、損をしてしまいます。
実際にやってみてできない場合も勿論ありますが、それでいいのでとりあえずやってみましょうよ。その方が得ですよ。
写真は最近扱えるようになったゴボウ。ゴボウの料理なんてベテランの主婦にしかできない、私には難しくてできないと思っていましたが、やってみたらできました。美味しかったですよ(きんぴらごぼう)。
2015年
3月
19日
木
健太です。
題名の、「歌はサイコロのようなもの」とは、教え方のことです。
ピアノでも声楽でも、先生が変われば教え方も変わります。特に声楽の先生の方がその傾向が強いのではないでしょうか。歌を歌う際は体の色々なところが働きますので、どうしても人によって着眼点が異なる訳です。「お腹を使いなさい」、「脳天から声を出すイメージで歌いなさい」、「腰で息をするイメージで…」等々,皆言うことが違います。なので先生が変わったとき、非常に混乱したという人もいると思います。
学生時代は「着眼点が違う発声法は全て違う発声法」だと考えていましたが、いつからかそうは思わなくなりました。「口、喉、胸に余計な力を入れず、息を流して滑らかで伸びやかな声で歌う」という理想が同じなら、着眼点が違うだけで、ほとんど同じ発声法なのではないかと思うようになりました。このことはまだ私自身の中で十分に検証しきれていないので、憶測に過ぎませんが、そんな気がしています。
つまり、同じサイコロを1の面から見て教える先生もいれば、6の面から見て教える先生もいる、でも結局は同じサイコロのことを説明しているのではないかと思うのです。
今後の研鑽により明らかにしていこうと思っています。
2015年
3月
11日
水
健太です。
声を出すことや息を使うことは健康に良いと言われています。何故なのか、東洋医学の理論を使って考えてみましょう。
東洋医学には「気」という発想があります。簡単に言うと、目には見えない生命エネルギーのことです。「氣」と書いた方がよりそれらしい雰囲気が出るでしょうか。人体にはこの「氣」が流れているのですが、嫌なことがあったりしてストレスが溜まると、氣の流れが悪くなります。より具体的に言うと、上の方にある氣がみぞおち付近から下に降りて行かなくなります。この状態のことを「氣滞」と言い、頭痛や胃の痛み、喉のがつかえて苦しい感じ等、様々な症状を引き起こします。行き所の無くなった氣が問題を起こす訳です。
この上半身に詰まってしまった氣を吐き出す作用を持つのが、声を出すことや息を使うことなのです。歌を歌うこと、笛を吹くこと、腹式呼吸をすることなどは全て「邪気」を吐き出す作用があります。もっと言うと単に絶叫するだけでも邪気を吐き出すことはできますし、溜め息を吐くことでも人は邪気を吐き出しています。でもどうせなら楽しくやりたいところです。
歌を歌って邪気を吐き出し、ストレスを発散してみませんか?
2015年
3月
08日
日
健太です。
今日は、最近稽古していたカルミナ・ブラーナの本番がありました。この作品の合唱は立ちっぱなしで歌う時間が長いため、足腰が非常に疲れ、すぐ腰痛になる私には身体的にきついのですが、本番中は脳内モルヒネが盛んに分泌されたのか、大して足腰の痛みを感じることなく、歌い切ることができました。
また作品の性質やホールの雰囲気のためか、精神がかなり高揚し、集中力もいつもの数倍ぐらい増していたように思います。練習のときはいつも早く終われ早く終われと思いながらやっていたのですが、今日はもっともっと歌っていたいと思いました。それぐらい歌っていて楽しかったです。歌い手としての血がたぎったひとときでした。
今日出演していた指揮者、ソリスト達、バンド(吹奏楽)、合唱団の全てが素晴らしかったです。音楽をやっていてよかったと思えた日でした。声をかけてくれた母校には感謝しなければなりませんね。
2015年
3月
02日
月
健太です。
今日は我が母校である大阪音楽大学に行ってきました。今月8日にザ・シンフォニーホールで開催される大阪音楽大学第46回吹奏楽演奏会で、オルフ作曲「カルミナ・ブラーナ」が演奏されるのですが、この曲は合唱を伴う作品で、その人数が学生だけでは足りないようなので、卒業生の私にも声がかかりました。今日は卒業生の助演が加わる初稽古の日でした。
この作品は、冒頭と最後の部分は大抵の人はどこかで聞いたことがあると思いますが、全曲知っているという人は少ないでしょう。私もそうでした。激しいところ、力強いところ、楽しいところ、優しいところ等、色々な顔を見せてくれる面白い曲です。
ただテンポの速い箇所が多く、今日の練習では苦戦したので、もっとじっくり取り組まなければなりませんね。
面白い曲なので是非聴きにいらしてくださいと言いたいところですが、既に発券が終了したそうです。また何かの機会にどうぞ。
2015年
2月
27日
金
健太です。
りんごにはむつとかふじとかジョナゴールドとか、色々な品種があります。どの品種がどういう味なのかをきっちり把握している訳ではありませんが、私は噛んだときにパシッという確かな歯ごたえがある硬い品種が好きで、グシャリと潰れる軟らかい品種はあまり好きではありません。勿論これは私の好みなので、硬いりんごの方が偉いとか、軟らかいりんごが好きな人はダメとか、そういうことではありません。
多分、音楽の好みもこの程度のことなのだと思います。ヒレが好きかロースが好きかという問題に譬えてみてもよかったですね。
2015年
2月
24日
火
先日新しい生徒さんが入会されました。70代の女性の方ですが、年齢を全く感じさせない力強く勢いのある声をお持ちで、驚かされました。また発声練習のときより、歌を歌った時の方が高音が勢いよく、綺麗に出るという点にも驚かされました。私もそうですが、発声練習で出る高音も、実際の歌になると出ないことの方が多いからです。
人間という生き物は不思議です。そこそこの年齢でも強い声を保っていられたり、通常とは逆の発声パターンが見られたり(この点に関しては今後のレッスンの中で変わっていく可能性もあります)。この生徒さんの可能性を信じ、上達できるようしっかり指導し、見守っていきたいと思います。
2015年
2月
22日
日
2月15日(日)に尼崎・アルカイックホール ミニにて発表会を開催いたしました☆
年少さんから大人の方まで幅広くご参加くださり、とても楽しい1日となりました。
今年はピアノを習われて半年のYクン(4才)も私との連弾で出演!!
初めての発表会なので「どうなるかなぁ~」と私もお母様も心配していましたが、
普段どおり、いや、人前で緊張しながらも普段以上の実力が発揮できたのではないでしょうか!!
『1回の本番は10回の練習に勝る』と言います。
発表会出演をきっかけに益々自分に自信を持ってくれたらと思います☆
その他ご出演されました生徒の皆様、お疲れ様でした!!
「弾けない箇所を100回練習したよ!!」など、皆さん本当によく練習をし、本番に臨んでくれました☆
発表会が終わり、先週はお休み週間でした。また明日から新しい曲にどんどんチャレンジしていきましょう!!
2015年
2月
21日
土
健太です。
私はたまに料理をします。その際、鶏肉とじゃがいもは扱うのが難しいという先入観があったので、使うのを避けてきました。どちらも火を通すのに時間がかかりそうで、火加減を見定めるのが私には難しいと思っていました。
でも今年に入ってから鶏料理にふと興味を持ち、自分でもできそうな気がしてきたので、書店で鶏料理の本を買い、何品か作ってみたところ、思いの外うまくいきました。特に鶏そぼろは妻からも好評で、二度作りました。また塩鶏というものも作ってみましたが、これは客人にも好評でした。今ではもう鶏に苦手意識は無く、まだ作っていない品を作るのが楽しみです。
もう一つのじゃがいもは鶏を克服してからもまだ苦手意識があったのですが、昨日カレーを作り、その中にじゃがいもを入れ、美味しかったので、克服しつつあります。もう何品かじゃがいも料理を作れば、完全に苦手意識を払拭できると思います。
こういう苦手克服作業を音楽にも採り入れていきたいと思います。私は以前、フランス語の曲を歌ったときの自分の声の響きが非常に嫌いになり、以後全く歌わなくなりました。フランス語という言語そのものが嫌いな訳ではありませんが、歌うことには苦手意識が定着してしまいました。鶏肉やじゃがいものように、フランス語歌唱も克服できればいいなと思っています。
2015年
2月
18日
水
健太です。
題名にある「自分から遠い声」というのは、自分の声とは高さや質が違う声のことです。通常、他人の歌を参考にする際は、自分と同じ声部の人(ソプラノならソプラノ、バリトンならバリトン)を選ぶと思いますが、自分の声部とは異なる人も参考にしましょうというお話です。
同じ声部を参考にする場合、長所を盗みやすいという利点がありますが、この利点は、その人の発声の本質を理解できていないのに、上辺だけ真似してしまいやすいという欠点にも繋がります。つまり、上っ面だけのものまねになりやすいです。上から見たら綺麗な寿司を、横から見たらシャリが崩れていたといったところでしょうか。
異なる声部の場合、すぐに長所を盗むのは難しいですが、上辺のものまねができないので、本質を理解しようとします。「この人の歌は聴いていて心地よい。何故だろう?」と考え、「そうか、力づくで声を出そうとしていないからだ」と気付く。これを自分の歌に応用する訳です。私も学生時代、同期のテノール達の発声を参考にし、大いに得るところがありました。バス歌手のものまねをしなかったのは、今でもよかったと思っています。
ときどき全然自分の声とは違う声も聴いてみましょう。何か発見があるかもしれませんよ。
2015年
2月
16日
月
健太です。
昨日尼崎にあるアルカイックホールミニにて、妻とその先輩後輩を合わせた四人の講師の生徒さんによるピアノの発表会が行われました。私の声楽の生徒さんにも出演してもらいたかったのですが、「まだ不安です」ということなので、今回は残念ながら出演されませんでした。来年は是非出演してもらいたいと思っています。
妻の生徒さんの中には初出演の子もいましたが、頑張って上手に弾いていました。さぞかし緊張したと思います。私にも小学生の頃、発表会で非常に緊張した思い出があります。今も勿論緊張しますが。
何度目かの出演の子も上手に弾いていました。ただこれは妻だけでなく、他の先生方の生徒さんについても言えることですが、発表会に慣れてきた子の中には気持ちの緩みが見受けられる子も多く、どうやって気を引き締めて今後の発表会に臨んでもらうかが課題です。
「百回の練習より一回の本番」という言葉があります。この言葉には多分に誇張が含まれていると思いますが、本番の雰囲気の中でしか学べないことがあるのは確かです。発表会をうまく活用して、上達のきっかけにしてもらいたいと思います。講師自身も発表会を利用して、指導技術を向上させたいところですね。
2015年
2月
14日
土
健太です。
今日のお話はちょっと難しく、長くなるかもしれません。
もし人に、医師、自衛隊員、音楽家のうち、最も無用(あるいは不要)の職業はどれかと尋ねたら、9割位の人が音楽家と答えるのではないでしょうか。私でさえそう答えます。もっともこれは比べる相手が悪過ぎるのでそもそも質問自体が良くありませんが、音楽家が根本的な社会機能の維持に何ら役に立っていないことを如実に物語っています。では音楽家は世の中に無くてもよいのでしょうか?
人間は幸か不幸か他の動物よりも脳、中でも大脳新皮質が著しく発達しています。これにより、人間は単なる生物種の「ヒト(ホモ・サピエンス)」ではなく、自らの中に文化を持った「人間」として生きています。つまり人間は衣食住さえ足りていれば生きていける訳ではないのです。
文化とは何かという厳密な定義は簡単にはできませんが、ここでは「生き延びるためにではなく、心に潤いを与えるために行う活動」としておきましょう。こう定義すれば、音楽は確かに文化です。その他、絵画、舞踊等の芸術やスポーツも文化ですし、博打もまた文化です。人間はこういった文化によって心に潤い、言い換えるなら栄養を与えて生きている訳です。
もう随分前に読んだ本に書いてあったことなのでうろ覚えですが、戦争中空襲で焼け出された人が、奇跡的に残った映画館に映画を見に行ったという事例があったそうです。おそらくこれが人間という存在の本質です。
音楽家は直接的に社会機能維持に貢献することはできません。ですが、社会機能維持者やその他一般的な職業の方に音楽を聴いてもらって、心に潤いをお届けすることはできます。そういう意味で、無用な音楽も役に立つという訳です。社会の「経糸」を潤す「横糸」、これが我々の役割だと考えています。
写真は、往年のテレビ番組「ノックは無用」をイメージしたものです。
2015年
2月
10日
火
健太です。
歌を打ったり、ピアノを弾いたりする際に調子の良し悪しがあるのは当たり前ですが、私の場合、生徒さんに教える際にもそれがあります。他の先生にもそういう方はいると思います。
レッスン中妙に良いアイデアが次々と浮かぶときもあれば、なかなか波に乗れないと感じるときもあります。人間の精神や肉体の状態は一定ではないのでそういうことが起こるのでしょう。
調子の悪いときはその原因をあまり突き詰めて考えないようにしています。とりあえず今日はこれでよし、でやめます。何事も考えすぎるのは良くないので。
2015年
2月
07日
土
健太です。
私は小学校一年生の頃から約6年間ピアノを習っていました。私本人には事前の相談は無く、ある日母に連れられ、行った先がピアノ教室でした。そのときの心境は今となってはもう思い出せませんが、以後私のピアノ教室通いが始まりました。
事前に相談が無かった割には激しい抵抗もせず、毎週通っていたように思います。ただ30年前の当時、私が生まれ育ったのが田舎というのもあって、男の子でピアノを習っていたのは最初は私一人でした(後、転入生の中に習っている男の子がいました)。徐々に私は「自分は男らしくないことをやっている」と思うようになり、ピアノが嫌になっていきました。
ただ一方で、正にその「男の中でただ一人ピアノを習っている」ということに一種の優越感を感じる部分もあったように思います。なので嫌になりながらもそれなりに続きました。元々ピアノが奏でる音が満更嫌いではなかったというのもあったと思います。
中学校に入った辺りでついに嫌になりやめてしまいましたが、その後声楽に興味を持ち、今に至る中で、ピアノを習わせてもらっていて本当によかったと思うことが多いです。楽譜が読めるようになったのは本当に大きかったですし、歌の練習をする際にもピアノで習ったことが大いに役に立ちました。ただ母に感謝する次第です。
今思うと、自発的に始めた訳でもないピアノが一応6年間続いたのは、そこそこ音楽が好きだったからだということなのでしょう。
2015年
2月
04日
水
健太です。
題名にもあるように、自分の適性は他人が教えてくれることが結構あるという話です。
私が高校生になった頃、音楽の先生が「あなたは声がいい」と言ってくれました。私はそれまで自分の声のことも他人の声のことも意識したことはありませんでしたが、元々クラシック音楽は好きだったので、声がいいのなら声楽をやってみようと思い、習い始めました。
家で教室を開いている先生のところに通っていたのですが、その先生にも声がいいと言われたので、下手ながらもいい気分で歌っていました。一年ほど習ったとき、急に法律の世界に興味を持ち、声楽への興味が薄れたのでやめてしまったのですが、その後紆余曲折を経て、結局声楽の世界に舞い戻り、今に至ります。
私のような、自分の声のことなど全く気付いていなかった人間でも、他人の一言をきっかけにして自分の適性を伸ばすことができたので、もし誰かに何かが向いていると言われたときは一度やってみるといいでしょう。絶対に成功するという保証はありませんが、うまくいくかもしれませんよ。
2015年
1月
30日
金
健太です。
レッスン前に、その日のレッスンでやろうと思ったことを思い付いたとき、メモをとることがあります。写真はその一例です。
「冬景色階名唱」というのは、『冬景色』という曲を階名(ドレミ…)で歌ってもらおうということです。それまでは歌詞でしか歌ってもらっていなかったのですが、きっちり階名唱をやってもらおうという訳です。
「mia」というのは、「ドレミレド」に合わせて「ミイイイア」と歌ってもらう発声練習のことです。イとアという異なる母音を、同じ響きのまま歌ってもらうことを目的としています。意外と難しいですよ。
「八の字」とは、指で八の字を描きながら声を出してもらう発声練習のことで、かなり前に私自身がやったことがある練習方法を思い出したので、メモしたものです。直立不動の姿勢だと変に力んでしまう場合があるので、少し体を動かして楽に歌ってもらおうという考えです。とにかくきっかけや方法は何でもいいので、今より楽に、滑らかに声を出してもらうことを目指しています。
その日やることを全てメモしている訳ではなく、レッスン中急に思い付いたことをやってもらうことも多いです。また事前に全くメモをとらず、全てその場で考えたことをやってもらう場合もあります。いずれにせよ、生徒さんに伸びてもらうために、色々と腐心していますよ。
2015年
1月
25日
日
健太です。
今回は先日の上達の鍵<方法論篇>に引き続き、<精神面篇>を書きたいと思います。上達に必要な精神的要素は少なからずあると思われますので、その中でも特に重要と思うものを述べたいと思います。
まずは、なかなか上達しなくても投げ出してしまわない粘り強さです。これは改めて言う必要はありませんね。
私がかなり重要だと思うのは、謙虚さです。これは強く自戒を込めて書いています。学生の頃、先輩に発声上の悪い癖を指摘されたのですが、そのとき「的外れなことを言う人だ」と思い、気にもかけませんでした。しかし、後々その指摘が当たっていたことを知りました。言われたときは全く気付いていませんでした。
人は謙虚さを失うと、有益な助言や情報を得ても、活用することができなくなります。更に言うと、そもそも有益な情報自体、得られなくなります。誰も傲慢な人には何も教えてはくれないからです。人の助言を聞き、心のどこかにとどめておく謙虚さが必要です。その助言を聞いてかえって迷いが生じるなら、そのときは一旦無視した方がよいですが、覚えてはおきましょう。
また、自分に無い技術を持っている人には、その人が年下であっても後輩であっても、頭を下げて教えを請いましょう。目上の者に教えを請われて嫌な気持ちになる人は少ないですから、喜んで教えてくれます。このような謙虚さも必要です。
「実るほど頭を垂れる稲穂かな」ということわざがあります。こうありたいですね。
2015年
1月
23日
金
健太です。
座禅と声楽には共通点があります。両者は全く無関係ですが、似ているところがあるのです。
座禅に関し、こういう話があります(厳密には「座禅」ではなく、その先祖である「呼吸瞑想」ですが、想像しにくいので以下座禅と表記します)。
ブッダの弟子に、アーナンダという人がいました。アーナンダはあるとき、ブッダの高弟の中で最高の悟りに達していないのは自分だけだということを知りました。焦ったアーナンダは今夜中に何が何でも悟ってやると思い、悟るまで動くまいと固く心に決めて座禅を始めました。しかし何時間頑張っても最高の悟りには至らず疲労困憊し、ついに諦めて寝床に倒れ込みました。すると驚いたことに、後頭部が枕に触れた瞬間、アーナンダは最高の悟りに達したのです。
声楽でもこれと同じようなことが起こります。以下は私の例です。
私は昔、声楽の声というものは常人には想像もつかない、異次元のような良い声でなければならないと思っていました。そういう声を求めて練習しましたが、得られず伸び悩み、苦しむ毎日でした。しかしあるときふと、「そんなに無理矢理良い声を出さなくてもいいのではないか?」と思いました。「軽く歌っても程々に良い声は出るのではないか?」と思いました。そして試しに軽く歌ってみた声を録音して聞いてみたら、これで十分良い声だと思えたのです。以後変な無理をして歌うのをやめたのですが、その方が周囲からの評価は上がりました。
これが座禅と声楽の共通点です。無理矢理にでも手に入れてやるという思いを手放したとき、手に入ります。もっとも私の場合は最高に良い声になれた訳ではなく、程々の声ですが、それでも大きく前進できたのは事実です。わたしはこの体験を「小さな悟り」と呼んでいます。
ただ、それなら上達するには何も努力も練習もしない方がいいのかと言うと、それは断じて違います。ここが難しいところですね。
2015年
1月
17日
土
健太です。
生徒さんにレッスンしていると、ときどき自分が医師になったような気分になることがあります。うまく声が出せない、音程が外れるといった「症状」を、色々な方法で「治療」する、という訳です。「先生」とも呼ばれますし。
ただ、最近では先生と呼ばれ慣れてきましたが、そう呼ばれて図に乗ってはいけないなと思います。傲慢になるとそれが私の歌にも指導にも表れてしまいそうですから。病院に行ったとき、人柄の良い医師に診察してもらうと、こうありたいなと思います。歌い手である以前に、講師である以前に、まともな人間でありたいですね。
2015年
1月
15日
木
健太です。
今日は声楽の上達のために必要な要素を、特に方法論の面で書いていこうと思います。
その要素とは、「情報を遮断」する力と「試行錯誤」する力と「取捨選択」する力の三つです。この三つは重なるところも多いのですが、言い換えると、「むやみに情報を集めず、身近にある練習方法を試して自分に合うものを選び、合わないものは捨てる」能力です。この能力があれば上達は速いと思います。
今の時代は情報が氾濫しています。書店に行けば、歌が上手くなる秘訣が書かれた本がたくさん売られていますし、見たことはありませんがインターネットにもそういうサイトはたくさんあると思います。
しかし歌は体でやることです。体で覚えることです。知識や理論をたくさん知ったところで歌は歌えません。頭でっかちではいけません。実は私自身が知識や理論先行型の人間で、そのせいで体で覚えることを学ぶ際には多くの失敗をしてきました。経験者が言うのですから間違いありません。あるタイの高僧も、「学歴の高い人の修行は知識が邪魔をしてなかなか進まない。学歴の低い人の修行はすぐ進む」という内容のことを言っています。高学歴の人は色々知っているので「師匠はこう言うが本にはこう書いてあった。どっちが正しいのだろう?」と、どうしても不必要な迷いに苦しめられます。ですから、特に初心者の方は「活字」からハウツーを学ぶのはやめましょう。
まずは師匠から教わった練習方法を試しましょう。最低数か月は熱心に取り組んでみましょう。その結果、「この方法は合うが、もう一つの方法はどうも合わない気がする」というような感想を抱くかもしれません。その際は合う方を残し、合わない方は勇気を持って捨てましょう。ただ初心者のうちはその判断が間違う確率も高いと思いますので、師匠に相談しましょう。また、一度捨てた方法も、頭の中には残しておきましょう。今はその方法が役に立たなくても今後役立つ可能性があるからです。これも私自身が経験したことです。
歌をやる中で出会った人から役に立ちそうな練習方法を聞くときがあります。その場合も、それを試してみて、合うなら残し、合わないなら捨てましょう。
以上が上達の鍵〈方法論篇〉です。今度〈精神面篇〉を書こうと思います。
2015年
1月
13日
火
健太です。
先月のクリスマスコンサートの数日前、歌を歌った後、喉の痛みと声の出にくさを感じました。痛みが割りと強かったので本番前なのにどうしようと焦ったのですが、ふと「沈黙療法」のことを思い出しました。沈黙療法とはその名の通り、傷ついた声帯を守るために一切声を出さないようにする治療法のことで、声帯の手術後などによく行われます。
「いいことを思い出した。どんな薬より黙って休めてやる方がいいに違いない」と思い、本番三日前の日曜日、実行することにしました。
朝8時頃に起き、家内に写真のようなメモを見せました。どういう反応をするかと思っていたのですが、すんなりと協力する旨を伝えてくれました。家内とは筆談で会話することにしました。
初めての筆談は新鮮で、結構楽しい療法だと思いました。しかしそれも束の間で、2時間ほど経った頃でしょうか、猛烈に「話したい欲求」に駆られました。沈黙を始める前は、言いたいことが伝われば、音声を伴っている必要は無いと思っていたのですが、どうも人間には音声を発して意思や感情を伝えたいという強い本能が備わっているらしく、声を出せない状況に強烈なストレスを感じ始めました。
結局開始3時間半辺りで、「やっぱり少しは喋ることにするわ」と家内に言って、私の沈黙療法は終わりました。話したり歌ったりできることがいかにありがたいか痛感した3時間半でした。
ちなみに翌日耳鼻科で診てもらったところ、「声帯はきれいですよ。どんどん使ってください」と医師に言われました。私が一人で騒いだだけでした。
2015年
1月
08日
木
健太です。
今日のレッスンで急成長した生徒さんがいらっしゃいました。前回のレッスンまでは高い音を出すのにかなり苦しんでいらっしゃったのですが、今日は飛躍的に高音がよく出ていました。こちらが想像していたペースよりはるかに速い上達だったので、びっくりしました。実力の開花を目の当たりにし、大袈裟な表現かもしれませんが、人間の可能性の広がりというものを教わった気がしました。
生徒さんが伸びると嬉しいものですね。
2015年
1月
07日
水
明けましておめでとうございます。旧年中はたくさんの方のお力をお借りして、教室を運営することができました。心より御礼申し上げます。本年も宜しくお願い致します。
そろそろ正月気分も失せつつありますが、まだ十分に頭が働いているとは言えないというのが実際のところです。気合を入れ直さなければならないと思っている次第です。
写真は帰省時に家内と二人で作った雪だるま。雪だるま作りは20年以上ぶりで、とても新鮮でした。そんな気持ちで音楽にも取り組んでいきたいです。
2014年
12月
31日
水
あと数時間で新年を迎えます☆
今年も皆様には大変お世話になりましてありがとうございました!!
木戸ピアノ教室を開校して9ヵ月、このホームページを通してたくさんの方々にご覧
いただき、お問い合わせから体験レッスン、そしてご入会くださった生徒さんが多数いらっしゃいました。
数多くの教室の中から当教室を選んでくださり、感謝の気持ちでいっぱいです!!
また来年も皆様に愛される教室を目指して更に精進してまいります。
それでは皆様良いお年をお迎えくださいませ。
2014年
12月
25日
木
健太です。
本サイトでの告知を忘れておりましたが、昨日は阪急庄内駅前にあるミタホールでSonatineクリスマスコンサートを行いました(Sonatineというのはミタホールでの小演奏会のシリーズ名)。平日のお昼間でしたがたくさんのお客様に来て頂き、本当に嬉しかったです。
今回の演奏会はもともと知人のテノールの方から私達夫婦が提案を受けて始まったのですが、その方が急病で出演できなくなったため、延期も検討しました。しかしコンサートを楽しみにしてくださっている方もいらっしゃいましたし、ソプラノの十鳥可奈子さんが代わりに出演してくださることになりましたので、何とか開催することができました。そういう経緯があったので、たくさんのお客様に来て頂き、好評も頂いたことを余計に嬉しく、ありがたく感じた次第です。
今後も皆様により楽しんで頂ける音楽をお届けしたいと思っています。
写真は出演者三人で。右端が可奈子ちゃん。とてもかわいい、期待の若手ソプラノ歌手です。皆様、お引き立てのほど宜しくお願い致します。
2014年
12月
13日
土
健太です。
昨日は学部生時代の恩師のクラスの発表会にOB出演してきました。毎年出演するメンバーは少しずつ異なり、昨日初めて会った子もいましたが、同じような雰囲気があり、古巣に帰った懐感じました。
同時に、恩師の前で歌うのが久し振りだったので結構緊張し、声が出にくくなったところもありました。いつになっても先生は先生だと思った次第です。
最近は私も先生と呼ばれるようになりましたが、いい気になってはいけないなと自戒しました。
写真は昨日全員で歌った合唱曲です。きれいな曲ですよ。
2014年
12月
02日
火
健太です。急に寒くなりました。
音大生や演奏家はレッスンや稽古を録音して帰宅後に聞き直し、自分の演奏を確認することがよくあります。かなり多くの人がやっていると思います。
私はと言うとやっていませんでした。初めてオペラに出演したとき、稽古を録音して家で聴いてみましたが、家に帰ってまでその日の自分の声を聴くというのが苦痛でしかなかったので、すぐにやめました。オペラや音楽そのものが嫌になってしまうと思いました。以後今に至るまでやっていません。
録音して復習するのはよい勉強法だと思います。苦痛でない人はやるとよいでしょう。ただ録音された自分の声を聴くのは結構なストレスなので、嫌な人は無理に頑張らなくてもいいですよ。
写真は学生の頃に買った、録音できるポータブルのMDプレイヤー。今やMDも過去の遺物になりました。
2014年
11月
10日
月
健太です。
大概のことはそうだと思いますが、ピアノや声楽の練習も、常にどんどん前に進むとは限りません。同じところでしばらく留まったり、前に戻ったりすることもあるでしょう。でもそれでよいのです。私が趣味でやっている将棋を例にお話ししましょう。
将棋の訓練の一つに詰将棋を解く、というものがあります。詰将棋とは、定められた手数で敵の王将に連続王手をかけて詰ます、つまり王将にとどめを刺すための手順を当てる、言わば将棋のパズルです。手数によって1手詰、3手詰…などと呼ばれ、当然多いものの方が難しくなります。
私は3手詰を1200問解いた時点で5手詰に挑戦しました。しかし5手詰は思ったより難しく大苦戦し、無駄に時間ばかりかかるので一旦諦め、また3手詰に戻り、800問解き直しました。そしてもう一度5手詰に挑戦したのですが、今度は苦戦はするものの、初回よりずっと解けるようになっていました。我ながら驚いたほどです。繰り返しやることの力を改めて思い知りました。
ピアノでも声楽でも思うように練習が進まず、前に戻らなければならないときもあるでしょう。そういうときは、とても悔しいはずです。私もそうでした。でもまた必ず前に進めます。だからそれでいいのです。戻ることは決してダメなことではありません。
2014年
11月
03日
月
健太です。
ある初心者の生徒さんのレッスンで、発声を指導していたときのことです。まだ初心者なので音程が外れることも多く、声自体も不安定なのですが、ときどきしっかりとした声が出て、磨けば光りそうな雰囲気がありました。こういうときは素直に嬉しいですし、こちらもやる気が出ます。
昔は「良くない声を排除する」という発想で歌と接していましたが、最近は「良い声を増やしていく」という発想に変わってきました。多分、その方がうまくいくように思います。生徒さんも講師も。
2014年
10月
23日
木
健太です。
今月、二名の生徒さんが新たに入会されました。お二人とも音楽が非常に好きで、歌唱力の向上に強い意欲を持っていらっしゃいます。私の気持ちも引き締まるというものです。
お二人をレッスンしていて、改めて「好き」であることのエネルギーや純粋さというものを感じました。何の分野でもそうだと思いますが、仕事で音楽に関わるようになると、ただ単純に音楽が好きであるということを忘れてしまうことがあります。義務や責任、あるいは意地や虚栄心といった感情によって、好きという気持ちが見えなくなることがあります。
でも原点は好きになったという単純な事実です。論理ではない、純粋な感情です。
この好きという気持ちが推進力になります。将棋の羽生名人も「思いがどれだけあるか」という表現で、好きであることの力を述べています。何事も簡単に上達できません。必ず苦しいときが来ます。それを乗り越える原動力が、好きという気持ちです。
上達を焦るとただ苦しいだけになってしまうおそれがあります。好きでい続けられる範囲で、長い時間の中で何とかなればいいぐらいの気持ちで取り組んで頂きたいと思います。自戒を込めて。(写真は私の好きな将棋の駒、「銀将」です)
2014年
10月
02日
木
2014年
9月
24日
水
健太です。
ピアノや声楽の世界では、一日でも練習を休むと勘が鈍る、腕が鈍(なま)ると言われることがあります。語学や将棋の世界でも同じことを言う人がいます。私個人は一日ぐらいならそこまで影響は無いように感じますが、毎日練習することが望ましいのは事実です。
でもそうは言っても毎日練習することはなかなか難しいことです。特にお仕事を持っている方は難しいでしょう。時間が無かったり、疲れてやる気が出なかったり。色々な事情があると思います。
そこで私は題の通り、「八割の真面目と二割の手抜き」を基本方針にすることをお勧めします。つまり最初から毎日練習することを目指さない訳です。「なるべく頑張るけど、毎日できなくても別にいいや」という気持ちで臨みましょう。そうすれば「毎日やると決めたのにできなかった自分は駄目だ」という敗北感に襲われることもありません。
芸事は細く長く続けるのが理想です。習い始めて10日間は毎日2時間練習し、急に疲れてしまってもう全く練習しなくなる、というのが最悪です。それなら週に4、5日、一日20分でもいいから練習した方がずっといいです。
ただ、毎日練習することに何の苦痛も問題も無いという人は毎日やってくださいね。(なお、写真は手抜きをイメージした、寝ている野良猫です。)
2014年
9月
17日
水
2014年9月14日(日)、庄内小学校区の敬老の集いにハッピーコーラスを率いて
出演してまいりました。
今年でハッピーコーラスを結成して8年☆
結成当初から在籍していらっしゃるメンバーも多々いる中で、
今年は結成初の男性メンバーも加わってくださり、黒一点でステージに立たれました☆
そして、何よりも8年間毎年出演させていただいていることに感謝です。
今年は、5月に大阪音楽大学ザ・カレッジ・オペラハウスの舞台にも立ち、
メンバー皆さん、とても思い出に残る経験となられたことでしょう。
今回の敬老の集いでは、オペラハウス出演の際に演奏した“ふるさとは今も
かわらず”とメキシコ民謡“美しい空~シェリトリンド”を演奏しました。
皆さんが長年支えてこられた庄内を称えて“庄内は今もかわらず”、
そしてまさに真っ青な清々しい空の下で歌うには相応しい“美しい空”。
メンバー、田中先生、私の心の中にまたひとつ楽しい思い出が加わりました♪
2014年
8月
18日
月
健太です。
ピアノでも声楽でもやっていると必ず伸び悩むときがあります。私自身もありましたし、今後もあると思います。そんなときどう考え行動したらよいでしょうか?
まず、芸事の上達は練習時間に単純に比例する訳ではないことを知っておいてください。つまり、十日間練習した場合の上達具合は五日間練習した場合の二倍になる、というような単純なものではありません。五日やっても十日やっても、場合によっては一か月やっても伸びないときもあるでしょう。
芸事の上達は「階段状」に起こります。いくらやっても伸びない期間があり、あるとき突然急に伸びる。そこからまたしばらく伸びない時期が始まり、苦しみもがいているとまた急に伸びる。これの繰り返しです。坂道を上るように単純に上達するわけでではありません。
私は五か月ほど前から将棋の勉強を始めました。三十代半ばになっていますのでそんなに簡単に強くはなれません。何故こんな悪手を指してしまったんだと嘆くことも多いです。それでも勉強開始当初には指せなかった手をさせるときが増えてきました。私も一段ぐらいは上に行けたようです。
今伸び悩んでいる方も、必ず急上昇の時が来ると信じて、練習を続けて頂きたいと思います。
2014年
7月
12日
土
健太です。
私は音楽に関わっていますが、四六時中CD等何かしらの音源を聴いているかというとそうでもありません。電車内でイヤホンで聴くという習慣もありません。もっと聴いて勉強した方がよいのですが。
私は音楽を聴かない時間も大切にしています。どんなに美しい音楽も長時間続けざまに聴くと疲れるので休憩という意味もありますが、それだけではありません。我々が日常の中で聞く音は、音楽のように甘美だったり、勇壮だったりするわけではないものがほとんどであるということを忘れないためという理由もあるのです。
コンポ等のスイッチを切ると、窓の外から色々な音が聞こえてきます。風の音、子供の遊ぶ声、車や二輪車のエンジン音、野良猫の鳴き声等々。どれも音楽より刺激の低い音ばかりです。でも例えば野良猫の鳴き声を聞いて、「…何故鳴いているのだろう?腹を空かせているのかな?」と思いを馳せてみるのも、芸事に関わる人間にとっては大切なひとときではないかと思うのです。
どうと言うことのない音にも何かを感じる人間がやるからこそ、音楽は面白いのではないでしょうか?
2014年
6月
16日
月
健太です。
レッスン中、生徒さんにわずかでも改善、進歩が見られたとき、教える側はとても嬉しくなります。芸事や勉強は、何かちょっとした発見がきっかけで大きく進歩する場合がありますので、いかにそういうきっかけを与えてあげられるかということを考えます。
生徒さん自身は勿論、講師も色々と試行錯誤したり、あがいてみるのがよいと思います。すぐに結果は出なくても。
2014年
6月
04日
水
健太です。
私はピアノが苦手なので少し前から家内に教わっています。今やっているのは「プレ・インベンション」という教材で、バロック時代の曲集です。この教材に収められている曲は、楽譜を見る分には簡単そうなのですが、いざ弾いてみると結構難しいです。指使いが今の私には馴染まないものなのです。でも、家内が要所要所でよいアドバイスをくれるので、何度も練習していると少しずつ弾けるようになってきました。
繰り返し練習していると、できないことが徐々にできるようになってきますよ。
2014年
5月
15日
木
健太です。
突然ですが、音楽とは何でしょうか?簡単に言うと「音による芸術」ですが、これは「空気の振動による芸術」と言い換えることができます。音は空気の振動ですから。
ということは、私達にとって大事なのは音楽という「空気の振動」を、それを聴く人の「心の振動」に変えることではないでしょうか?心の振動と言うと大袈裟な印象がありますが、「いい曲だな、聴いてよかったな」という程度のもので十分です。勿論、激しく感動してもらうのが理想ですが。
空気の振動を心の振動に変える。このために私達は練習するのではないでしょうか。
2014年
5月
14日
水
初めまして、こんにちは。当教室の声楽部門を担当します、木戸健太です。本日よりブログを更新しようと思います。頻度はどうなるか分かりませんが。
さて、何事もそうですが、声楽も一朝一夕に上達するものではありません。伸び悩むことも多いです。でもかつて私の恩師は「才能とはやり続ける力のことだ」と仰いました。将棋の羽生善治名人も全く同じことを言っています。なので、もし「どうせ自分なんか才能が無い」とお思いの方(特に初心者の方)は、地味でも、歩みが遅くても、泥臭くても、ただやり続けてみようと思って取り組んでみられてはいかがでしょうか?
2014年
5月
03日
土
5月2日、昨日より滋賀県高島市にありますガリバーホールにて『びわ湖フルート国際コンクール』が開催されています☆
5月2日、3日は第一次予選、4日に第二次予選、5日に第三次予選、6日に本選と1日毎の過酷なスケジュールで進められます。
今年も後輩フルーティストの三次予選&本選のピアニストとして、タファネルの“ミニヨンの主題によるグランドファンタジー”とモーツァルトの“フルート協奏曲 ト長調”を現在さらっております。
国際コンクールだけあって、二次、三次・・・と進めていくのがとても難しいハイレベルなコンクール☆
結果はどうあれ、コンクールを受けること自体がなにものにも変え難い大きな経験となり、自身の弱点、反省点が明確な浮き彫りとなり、本当に勉強になります!!
本日、第一次予選を迎える後輩フルーティストちゃんの健闘を祈るばかりです!!
2014年
4月
20日
日
大阪府松原市のこじか保育園へ歌い手さんお二人と一緒に出張演奏に行き、園児のみんな大ハッスルの中、無事に終わりました!!
美しい日本の言葉が散りばめられた童謡・唱歌が子供たちに歌われなくなった今日、私たちがそれらを後世に残していかなければならないという使命を持って、“みかんの花咲く丘”、“茶摘”、“富士山”、“春よ来い”などを子供たちにわかりやすく歌詞の説明を入れながら、“犬のおまわりさん”、“アイスクリームのうた”、ジブリの曲などを取り入れた全26曲のプログラム約1時間強を、みんなとってもお利口さんできちんと椅子に座り、大きな声で元気よく一緒に歌いながら聞いてくれました。
そして、演奏後はみんなと同じ給食をいただきました。
なんと、こじか保育園では給食は毎日和食なんですって!!
小さい頃から和食に慣れ親しめるなんて、とても良い食育をされている保育園だなぁ~と感心しました☆
大豆の粒がまるごとゴロゴロと入った豆腐ハンバーグを始め、とっても美味しかったです♪
最後は園児のみんなが一人ずつ握手をしてくれたり、花束をプレゼントしてくれたりと笑顔で見送ってくれました☆
自分の背丈よりも大きな花束を抱えてこちらに歩いてくる姿がとても可愛かったです♪
また、今後もいろんな幼稚園、保育園に出張演奏に伺う予定です☆
2014年
4月
10日
木
丸子あかね先生の“けんばんボード”☆
初めてピアノに触れる小さなお子さんの導入として、木戸ピアノ教室で
使用しています!!
先生と一緒にドレミの場所の確認をし、それと同時に大譜表の中で
音を覚えていく・・・という一連の流れが終わったあと、
ドレミちゃんを木の枝に、大譜表の音はドレミファマンションに
お片付けします~。
このマンション、ヘ音記号の低い方の音はマンションの地下の階に
住んでいます!!カワイイ~🎶
小さな生徒さんもとっても気に入ってくれています♪
2014年
4月
04日
金
3月28日(金)に、堂本光一さん主演の舞台「Endless SHOCK 2014」東京公演を観劇しに、東京・帝国劇場へ行ってきました!!
私の毎年恒例の行事となっております☆
今回も、前回より演出が一部変更になったりと、年々進化し続けるSHOCKを目の当たりにし、舞台演出の奥深さを更に感じた舞台でした。
ミュージカルをベースに、イリュージョン、15分間の殺陣シーン、タップや日本舞踊、和太鼓有り、といろいろな要素を織り交ぜた舞台。
もちろん、光一さんの有名なフライング、大階段落ちは圧巻です!!
マイケル・ジャクソン氏の振付を手掛けられたトラヴィス・ペイン氏による振付のナンバーも一昨年前から取り入れられており、実に大満足の3時間でした☆
私が東京に滞在した先週末は、気温も高く一気に桜が満開となり、ぽかぽかと温かくとても過ごしやすかったですが、今日は一転、再び気温も下がり風がとても強く、一気に散ってしまう桜の花の命の儚さがSHOCKのストーリーと相重なります。
次回、大阪公演は9月。
ぜひ皆さんにもご覧いただきたい作品です☆
2014年
3月
30日
日
大学時代の同期であるテノール歌手の田中良和先生と一緒に
私の地元である庄内で福祉コーラスの指導を約5年ほど続けております。
皆さんとてもお元気で、お稽古の度に私達が皆さんからパワーをいただいています☆
いつもは、年に1回の庄内小学校区『敬老の集い』での出演と、同校区のデイサービス寿さんへの慰問演奏と、年間2つの行事を恒例に行っていますが、
この度、なんと5月に大阪音楽大学ザ・カレッジ・オペラハウスで演奏することが決定いたしました!!
今年度で田中先生の師匠であります林誠先生が大阪音楽大学をご退任され、
林先生の門下生が指導に携わっている合唱団の皆さんに、ぜひオペラハウスの舞台に立って演奏していただきたいとの林先生のご意向で出演させていただくことになりました。
皆さん、長年にわたって地元・庄内を、大阪音楽大学を支えてくださいました。
そんな皆さんに感謝の気持ちを込めて、オペラハウスの舞台に立ち、出演していただく・・・。
この出演報告を田中先生の口から発表していただいた際、皆さん口々に「長生きして良かった~!!」と、とても喜んでくださいました。
さぁ、地元の皆さんの憧れ・オペラハウスの舞台に立つ日まであと1ヵ月半☆
喜び、楽しみ、不安などいろいろな気持ちが混ざり合っていることと思います。
本番まで皆さんとドキドキワクワクを私も一緒に味わいたいと思います!!
★写真は、2013年9月 庄内小学校区『敬老の集い』
庄内小学校 体育館前にてハッピーコーラスのメンバー、田中良和先生と。
2014年
3月
16日
日
木戸ピアノ教室のレッスン室は赤と白を基調としたポップなお部屋です♪
レッスン室の壁はハートがいっぱい!!
そして、レッスン室の掛け時計もハート!!!
このレッスン室のように、生徒の皆さんがドキドキワクワクしながら
ピアノのレッスンを楽しんでいただければと思っています♪
2014年
3月
15日
土
先日、曽根のレッスン室が完成し、ホームページも開設しました!!
地域の皆様から愛される教室を目指していきます。
楽しい教材をたくさん用意して皆さんをお待ちしております!!